タイトルは『この世界の規則 十の誓い』。
これは、ただ願う物語ではありません。
世界のどこかで、小さな言葉が折られ、渡され、
やがて現実を動かす力になっていく――その過程を描いています。
命を奪わない。嘘をつかない。他人のものを奪わない。
それは、誰もが知っている“あたりまえ”のこと。
けれど、その“あたりまえ”が失われつつある今、
もう一度、人と人がつながるための最低限の規則を立て直したい。
言葉は、ただの理想ではなく、
人の手で、責任を持って選び直せるものだと思っています。
この物語では、世界各地で交差する人々の声を通じて、
「どうすれば平和を守れるのか」を、
逃げずに、真正面から描こうとしています。
三部作の最後にふさわしい、
静かで、でも確かな“決意の物語”を書いています。